ドル円は21日線付近での推移 来週は重要指標が目白押し=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は105.65円近辺での推移が続いており、上げは一服しているものの、本日高値圏での推移が続いている。きょうの米株式市場はIT・ハイテク株に買い戻しが入り上昇している。しかし、景気の先行き不透明感が後退したわけではなく、為替市場はリスク回避のドル買いの流れを続けており、このまま行けば、今週のドルは4月以来の好パフォーマンスとなりそうだ。
ドル円は105.60円付近に21日線が来ているが、その水準に到達している。上昇トレンドが明確に出るか、来週以降の動きが注目される。
来週は週央に10月相場に入るが、重要な米経済指標が目白押しの週となる。ISM指数やGDP確定値、個人消費支出などの発表が予定されているが、特に週末の米雇用統計は最注目となりそうだ。
予想では非農業部門雇用者数(NFP)が85万人増、失業率は8.2%までの改善が見込まれている。どのような数字が出ても、FRBの低金利長期化のスタンスに変化はないであろう。しかし、景気回復の度合いを占うという点では注目されそうだ。来週の重要指標を受けて、9月相場のドル高の流れに変化が出るか注目される。
USD/JPY 105.64
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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