続伸、OPECプラスは過剰在庫の削減に向け躍起=NY原油概況
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=40.97(+0.81 +2.02%)
ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.81ドル高。その他の限月は横ばい~0.81ドル高。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による共同閣僚監視委員会(JMMC)がオンラインで行われ、減産目標を遵守できていない産油国に対して合意を履行するように繰り返し促したことが支援要因。コロナショックで積み上がった過剰在庫の取り崩しに向けて、主要産油国は連携して取り組みを続ける見通し。
サウジのアブドルアジズ・エネルギー相の発言が伝わり、原油安が続いた場合にOPECプラスの臨時会合を開く可能性が示唆されたことも相場を支えた。同エネルギー相は会見で、「(合意の)完全な遵守は慈善行為ではない」、「(減産は)各メンバーの利益を最大化するために必要不可欠」、「石油市場の投機筋は地獄のような苦しみを味合わせる」と述べ、口調はかなりきつかった。
時間外取引で10月限は39.42ドルまで軟化したが、通常取引開始が近づくと下げ幅を消した。その後は買いが強まり、41.22ドルまで上昇した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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