EUとの交渉再開の中でポンドは買い戻し強める ただ、懐疑的見方も根強い=NY為替
先ほどから動きは一服しているものの、きょうも為替市場はドル売りが優勢となった。そのような中でポンドドルは買い戻しが続き、きょうは一時1.2575ドル近辺まで上昇する場面も見られた。
きょうからEUとの貿易交渉が再開しているが、英タイムズ紙が、「英国が漁業権などで譲歩する用意がある」と伝えたことでポンド買いが強まった。ただ、この報道に対してスナック英報道官は「それはEUの希望的観測であり、英国は公平な競争条件確保や漁業権で妥協はしない」と否定していた。
市場も懐疑的で、バルニエEU首席交渉官が日曜日のサンデータイムズ紙のインタビューで「英国はより現実的になるべきだ」と発言しており、今週中には大きな進展はないのではとの見方も少なくない。もし、今週中に必要最低限の合意が形成できれば、ポンドのポジティブな反応も期待できるが、失望的な内容になる可能性もある中で、ポンドの上値は限定的になるとの指摘も出ている。完全解決の道筋が見えない限り、ポンドの上昇は短期的になるとの見方も根強い。
GBP/USD 1.2541 GBP/JPY 136.22 EUR/GBP 0.8906
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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