5月はポンド安というアノマリー=NY為替
きょうはファンド勢のリバランスに伴う実需のドル売りフローが強まり、ポンドドルは買いが強まっている。ロンドンフィキシングにかけて買いが強まり、一時1.2640ドル付近まで急伸する場面が見られた。安値から200ポイント超上昇。ただ、ロンドンフィキシングを通過すると買いも一服し、1.2570ドル付近まで伸び悩んでいる。
ジョンソン英首相の「英国はウイルス感染のピークを越えた。来週、経済を稼働させる方法について説明する」との発言が伝わったが、特に反応は見られていない。ジョンソン政権は封鎖解除には、感染第2波のリスクを警戒して、慎重な対応を示している。
5月はポンド安というアノマリーがある。2010年以来、5月のポンドドルは平均で2.3%下落している。理由は定かではないが、5月相場に入って、リスク回避のドル買いが再び強まるようであれば、ポンドドルは軟調な動きも警戒される。英国については、EUとの貿易交渉の行方や財政赤字など、ポンド安を誘発しそうな多くの問題が指摘されている。ファンダメンタルズ的にもポンドを買う要素は少ない。
GBP/USD 1.2569 GBP/JPY 134.46 EUR/GBP 0.8698
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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