中国人民銀行の更なる追加緩和への期待感も＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の終盤に入って戻り売りに押されていた米株が再び上値追いの動きを見せていることで、１０７円台に値を落としていたドル円も１０８円台に戻している。ＦＲＢが無制限の緩和を復活させるなど、各国中銀が景気後退の長期化を防ぐために積極的かつ大胆な緩和策を打ち出している。

　そのような中、中国人民銀行も７日物リバースレポ金利を２．２％に引き下げ、２０１５年以来の大幅な引き下げを実施した。これについて市場からは、人民銀行はウイルス感染により打撃を受けた経済を支えるために積極的な政策スタンスに転じたことを明確に示唆しているとの指摘も聞かれる。

　人民銀は今後、融資拡大を促すために預金基準金利とローンプライムレート（最優遇貸出金利）をともに引き下げる公算が大きく、１ヵ月以内に１年物預金金利を０．２５％、４－６月にローンプライムレートを０．２％それぞれ引き下げる可能性があるという。

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MINKABU PRESS編集部　野沢卓美