続落、米国は欧州からの渡航を一時禁止=NY原油概況
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=31.50(-1.48 -4.49%)
ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.48~1.41ドル安。その他の限月は1.35ドル安~0.80ドル高。
新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、米国が欧州からの渡航禁止を決定したことが石油の需要見通しを一段と悪化させた。ロシアと仲違いしたサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)は4月からフル増産する予定で、供給見通しも相場を引き続き圧迫。サウジ国営のサウジアラムコはロシアのウラル産原油を市場から締め出そうとしている。
時間外取引から4月限は下落。通常取引開始に向けて一段と売りが強まると、30.02ドルまで下落した。米連邦準備理事会(FRB)がレポ取引を拡大し、動揺する金融市場への資金供給を強化していることで買い戻しが入る場面はあったが、上値は重かった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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