NY株式 マスク増産期待で3Mなど堅調も、ほとんどが大幅安に
きょうもNY株式市場は下げが止まらず、ダウ平均は7日続落。先物が下げていたこともあり、サプライズは無いものの、大幅安でスタートしている。前日比は、ダウ工業株30種平均が535.84ドル安の2万5230.80ドル、ナスダック総合指数が162.97安の8403.51、S&P500が137.63安の2978.76。
新型コロナウイルス感染拡大懸念が継続。世界経済の鈍化懸念が強まる中で、ややパニック気味の相場展開が続いている。新興国通貨売りの動きなども継続、米債利回りの低下だけでなく、各国長期債利回りが低下しており、質への逃避への動きが広がる格好。
ダウ平均は一時25000ドルの大台を割り込む動きを見せた。ナスダックも同様に値を落とすなど、オープンから売りが目立った。もっともダウ平均はその後安値から300ドル以上戻す場面が見られるなど、かなり不安定な動きに。警戒感継続で売りが強まるものの、今日で7日連続での下げ、しかも、このところ連日の大幅安ということもあり、週末を前にポジション調整の動きも期待されるところ。
トランプ米大統領がマスクの生産強化などに言及したこともあり、ダウ平均採用銘柄では3Mが大きく上昇。
その他銘柄は基本的にしっかりと下げる展開。特に外出を控える動きなどが広がる可能性を意識して、ホームデポ、ウォルマートなど小売関連に厳しい売りが出ている。ボーイングも大きく下げている。
IT・ハイテク株も売りが目立っている。中国の景気鈍化懸念などが重石か。アップルなどの下げがきつい。
新興ハイテク(GAFA)関連では、テスラの下げがきついほか、ツイッターなども大幅安に。自宅にこもる人が増えるとの期待もありネットフリックスが堅調。
アルファベット(C) 1295.72(-22.37 -1.70%)
フェイスブック 186.55(-3.20 -1.69%)
ネットフリックス 373.93(+2.22 +0.60%)
テスラ 637.06(-41.94 -6.18%)
アマゾン 1846.00(-38.30 -2.03%)
エヌビディア 249.25(-3.35 -1.33%)
ツイッター 32.06(-0.95 -2.88%)
ダウ採用銘柄
J&J 136.65(-2.48 -1.72%)
P&G 109.76(-3.75 -3.12%)
ダウ・インク 38.93(-0.62 -1.44%)
ボーイング 280.42(-7.34 -2.40%)
キャタピラー 121.37(-1.90 -1.48%)
ユナイテッド 129.11(-3.07 -2.22%)
ビザ 177.14(-2.88 -1.54%)
ナイキ 87.48(-0.83 -0.90%)
ウォルグリーン 45.34(-0.90 -1.89%)
3M 154.99(+4.83 +3.24%)
エクソンモビル 49.11(-0.71 -1.34%)
シェブロン 92.06(-2.07 -2.11%)
コカコーラ 53.38(-1.55 -2.69%)
ディズニー 115.98(-2.06 -1.67%)
マクドナルド 196.21(-3.54 -1.68%)
ウォルマート 107.44(-2.96 -2.60%)
ホームデポ 220.01(-4.72 -2.01%)
JPモルガン 117.22(-4.15 -3.28%)
トラベラーズ 121.85(-2.23 -1.73%)
ゴールドマン 199.75(-4.69 -2.17%)
アメックス 109.74(-3.07 -2.59%)
ユナイテッドヘルス 251.27(-2.65 -1.01%)
IBM 129.46(-3.65 -2.61%)
アップル 262.25(-11.27 -3.85%)
ベライゾン 53.71(-1.35 -2.36%)
マイクロソフト 156.09(-2.09 -1.23%)
インテル 54.74(-1.09 -1.83%)
ファイザー 33.49(-0.61 -1.76%)
メルク 77.02(-1.07 -1.33%)
シスコシステムズ 39.07(-0.97 -2.30%)
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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