続落、新型肺炎の感染拡大で需要見通しはさらに悪化=NY原油概況
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=48.73(-1.17 -2.34%)
ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.18~1.17ドル安。その他の限月は1.17~0.29ドル安。
新型コロナウイルスの感染が世界各地に広がっていることで、石油需要が減少する見通しであるほか、減速していた世界経済がさらに失速することが警戒されている。欧州ではイタリアに続き、オーストラリア、クロアチア、スイス、ドイツなどで感染者が報告されている。ドイツのシュパーン保健相は新型肺炎の「流行が始まった段階」にあるとの認識を示した。
米エネルギー情報局(EIA)の週報を手がかりに買い戻しが入る場面はあったが、需要見通しの悪化を背景に軟調な流れは変わらなかった。
時間外取引で4月限は軟調に推移。通取引開始後は50.44ドルまで切り返したが上値は重く、戻り待ちの売りに押されると48.30ドルまで一段安となった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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