いまのところポンド安は限定的 議会休会の動きも市場は意外に楽観的=NY為替
ポンドドルはNY時間に入って買い戻しの動きも見られ、一時1.2250ドル付近まで戻している。しかし、ロンドン時間の前半には1.2280付近から1.2155ドル付近まで一気に125ポイント程度急落する場面が見られた。
ジョンソン英首相が、9月12日から10月14日の女王演説まで議会を休会とすることをエリザベス女王に求めると述べたことが嫌気されていた。合意なき離脱を阻止しようとする議員らの動きを封じることが目的と見られている。
議会は9月3日に再開され、2週間の審議の後、議員らが所属政党の年次大会に参加するために3週間の休会に入る。議員らが戻るのは10月7日の予定だが、ジョンソン首相はこれを約1週間遅らせようとしているようだ。10月17、18日にはEU首脳会議が予定され英離脱問題を議論する重要な場になると位置づけられている。
ただ、市場は依然として10月31日の離脱期限までに合意できると楽観的に見ているようで、ポンドも以前ほど下押しする展開にはなっていない。いまのところポンド安は限定的だ。
一部からは、議会休会の動きが逆に、EU当局者が合意の変更を許可するよう促すかもしれないとの見方も出ている。
GBP/USD 1.2236 GBP/JPY 129.61 EUR/GBP 0.9054
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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