ポンド円は再び21日線下回る ジョンソン発言も重しに=NY為替
NY時間の終盤に入ってポンド円は129.30円付近での値動きとなっている。きょうは米中対立が再燃している。中国が米製品750億ドル相当に報復関税を発動すると発表。5078品目の米製品が対象で、9月1日と12月15日に実施するという。これに対して今度はトランプ大統領が対抗措置を検討していることから、市場は再び米中対立への緊張を一気に高めている。
円相場は円高が強まっており、ポンド円も130円を再び割り込んでいる。一時129円ちょうど付近まで下落した。前日はメルケル独首相の発言で英EU離脱の行方に楽観的な雰囲気が出て、ポンド円も21日線を回復していた。しかし、きょうの下げで再び21日線を下回っており、下げトレンドから抜け出す気配まではまだ見せていない。
きょうはジョンソン英首相の発言で市場は、一服していた合意なき離脱への懸念を再び高めている。首相は「EU離脱協定案の再交渉に応じるようEU首脳を説得するのは容易ではない」と述べた。進展はあるとしているものの、「速やかに合意できるとはあまり期待すべきではない」とも語った。
GBP/JPY 129.40 USD/JPY 105.32 GBP/USD 1.2288
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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