ネットフリックスの下げが止まらず8日続落=米国株個別
ネットフリックスの下げが止まらず8日続落。先週は4-6月期決算を発表後に有料会員数の伸びが予想を大きく下回り失望売りが強まっていた。下期は新作が多数リリースされることから回復が期待され、今年の顧客数の純増は過去最高になるとの声がある一方で、ディズニーやアップルが年内に配信サービスを開始する予定や、コムキャスト、AT&Tも来年の参入が見込まれる中、今後の競争激化が懸念されている。
また、市場からはコンテンツへの投資拡大によるキャッシュの喪失が改めて懸念されている。今年上期のフリーキャッシュフローは11億ドルの赤字だったが、下期も24億ドルの赤字が予想され、今年度は35億ドルの赤字が見込まれている。
キャッシュバランスへの不安も指摘されており、EBITDAの伸びは順調なものの、コンテンツ資産への投資に伴う負債拡大により、負債を自己資本で割ったレバレッジ比率は3倍台の水準にある。2022年度にかけて、これは1倍台への解消が見込まれているものの、今後の競争激化がこの見通しに変化を与えるリスクも指摘されているようだ。
(NY時間10:57)
ネットフリックス 307.58(-7.52 -2.39%)
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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