ドル売りのみならず円高がドル円を押し下げている面も=NY為替
一連の米経済指標を通過してドル円は107.75円付近で推移している。朝方発表のフィラデルフィア連銀景気指数が予想を大きく上回ったことで、米国債利回りの上昇と伴にドル円も買い戻しが優勢となり108円台を回復する場面が見られた。
21日線が108円ちょうど付近に来ているが、その水準の回復を試すかにも思われたが、結局、戻り売り圧力も根強く上値を抑えられている。原油急落と伴に米株も下げ幅を広げており、ドル円を圧迫している模様。
米企業決算の発表が続いているが、まちまちな内容で、いまのところ少なくとも先行き懸念を払拭してくれる内容とはなっていない。米中対立も依然として燻る中、市場には経済の先行き対する不透明感も次第出始めており、ドル売りのみならず、リスク回避の円高がドル円を押し下げている面もありそうだ。
目先は今月の安値107.50円付近が意識される展開。
USD/JPY 107.74
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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