ドル円は108円割り込む 上値重く短期筋の見切り売りも観測=NY為替
きょうのNY為替市場でドル円は売りが優勢となっており、108円を割り込んでいる。今週のパウエルFRB議長の議会証言を受けたドル売りの流れもここに来て一服しつつあるもののドル円の上値は重い。
前日は107円台まで値を落とした後、108円台半ばまで戻す展開が見られていたが、108円台半ばからの上値抵抗が強く、短期筋の見切り売りも出ている模様。
今週のパウエルFRB議長の議会証言を経て市場は今月末のFOMCでの利下げを確実視している。一方、前日の米消費者物価指数(CPI)、そして本日の生産者物価(PPI)も予想を上回った。一部の米地区連銀総裁からは現段階での利下げを疑問視する声も出ているものの、市場が利下げ期待を後退させる動きは見られていない。
21日線が108.05円付近に来ているが、前日に引き続きその水準割れを試す動きが出ており、来週以降の動きが警戒される。目先は前日安値が107.85円付近にあり、下値メドとして意識される。
USD/JPY 107.98
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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