ポンドドル反発も積極的に買い戻す雰囲気には程遠い情勢=NY為替
きょうの為替市場はリスク回避の雰囲気が強まる中で、ドル売りが優勢となっており、ポンドドルも買い戻しが見られている。英EU離脱を巡って英政局に不透明感が強まっており、ポンドドルはロンドン時間に1.26ドルちょうど付近まで下落する場面も見られていた。ただ、NY時間にかけて買い戻しも出ており、1.2680ドル近辺まで一時上昇している。
ただ、ポンドが本格的な反転の兆候を見せていると見ている向きは少ない。一部報道では明日、与党保守党1922年委員会のブレイディ委員長がメイ首相と会談する予定で、早ければ明日、退陣の日程を発表する見通しだと伝えている。
メイ首相はEU離脱協定に関連した新たな法案を提示したが、野党はもちろん、与党保守党内からも造反の動きが出ている。来月議会に提示しても否決されそうな情勢。
しかし、メイ首相が退陣し、新首相が就任したとしても、離脱強硬派の首相が誕生する可能性も高く、合意なき離脱のリスクは依然として残る。ポンドを積極的に買い戻す雰囲気には程遠い情勢だ。
GBP/USD 1.2666 GBP/JPY 138.82 EUR/GBP 0.8825
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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