ドル円は上値追いには慎重さも 200日線を再び試しそうな気配はなお残る=NY為替
米経済指標の発表も通過し、ドル円は110.50円付近で推移している。前日は小売売上高を受けての調整の動きが強まったが、その流れがきょうも続き東京時間には110円台前半まで下落していた。しかし、NY時間にかけて買い戻しも入り110円台半ばまで戻している。
北京で開催されていた米中貿易協議は結局、合意には至らず、来週、ワシントンで再び協議を続けるとしている。しかし、主要な点について原則コンセンサスに達したと中国側から伝わっており、市場は進展への期待を高めているようだ。
米株式市場でダウ平均は大幅高となっているが、ドル円は上値追いの動きまでは見られていない。買い戻しが入っている言った程度。前日の小売売上高を受けての急速な調整が上値を慎重にさせている模様。週末で米国は3連休を控える中、きょうは様子見の雰囲気も出ているようだ。
200日線が111.30円付近に来ており、目先の上値目標として意識される。過熱感を示すテクニカル指標のRSIは50台で推移しており過熱感はない。調整が一巡すれば、再び試しそうな気配はなお残っている。
USD/JPY 110.49
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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