【来週の注目材料】昨夏から3度目の利上げへ<カナダ中銀>

先週の市場では、日銀の買いオペ減額が出口戦略への期待につながって
円高がすすむ場面が見られるなど、
世界主要国・地域の金融政策動向への注目度が高い展開が続いています。

 そうした中、今週17日にカナダ中銀の金融政策会合が開かれます。

 住宅価格の上昇などを懸念して昨年7月に約7年ぶりの利上げ(0.50%→0.75%)に踏み切ったカナダ中銀。
9月にも追加利上げ(0.75%→1.00%)を実施し、その後2回の会合は据え置きに回りました。

 当面は据え置きとの見通しも広がっていましたが、ここにきてカナダ経済は相当に好調。
雇用者数は、二カ月連続で8万人弱と、
人口を考えると(米国の1/9程度)相当な拡大。
懸念されていた物価統計に関しても
先月21日に発表されたCPI(11月)が前年比+2.1%と
10月の1.4%から一気に上昇。
中銀が注目しているといわれるトリム平均でも+1.8%となっており、
ターゲットの2.0%が現実味を帯びる数字となったことで
追加利上げへの期待感が一気に強まりました。

 さらに、原油高の動きがカナダ経済を押し上げる期待が広がっています。
NY原油先物は12日の市場で1バレル64ドル台に乗せるなど
上昇傾向が継続中。
需給ひっ迫懸念が強いだけに、先高観が広がっています。
原油の生産量世界第4位、埋蔵量第2位の石油大国で
先進国では唯一原油の純輸出国(輸出>輸入)であるカナダにとって
こうした状況はかなりのプラス。

 カナダの原油生産はオイルサンドなどからの生産コストが高めのものが中心ですが
ここにきての原油高で生産拡大への期待が広がっており
12日に米石油生産サービス大手ベイカーフューズが発表した
原油稼働リグ数をみると、カナダはこの1週間で稼働リグを一気に102増やして
276としており、生産回復が顕著となっています。

 こうした状況がカナダの利上げ期待につながっており、
金利市場などでは85%程度、今回の会合での利上げを見込んでいます。

 事前の専門家予想でも利上げ期待が多く見られました。
もっとも、据え置き見通しも金利市場で15%、専門家予想でもそれなりの割合で残っています。
見通しが一致していないだけに、
結果に沿って、動きが出ると期待されるところです。

 また、今回の利上げだけでなく4月までにはさらに追加利上げとの見通しが広がっています。
会合後の声明などで今後の姿勢がどのように示されるのかも大きなポイントとなります。

 今年の堅調な利上げペース維持が期待される内容が出てくると
カナダはもう一段の上昇が期待されるところです。

出所: KlugFXニュース(株式会社みんかぶ)

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