【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:195円台の底打ちから急反発、199円台突入を経て198円台後半での高値保ち合いへ
【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:195円台の底打ちから急反発、199円台突入を経て198円台後半での高値保ち合いへ
先週から週明け(8月17日〜8月24日)のまとめ
相場全体のパニック沈静化とリスクオンに伴う円売り再燃の流れを受け、先週のスイスフラン円は下値を強力に切り上げる展開となった。週初17日(月)早朝につけた195.79円を週間安値として底固めを完了すると、19日(水)から20日(木)にかけて上昇モメンタムが急加速。
節目の197.00円、198.00円を次々と上抜き、20日(木)のNY時間前には一時199.08円まで到達した。暴落直前の高値水準に急接近したことで週末から週明け24日(月)にかけては利食い売りに押されたものの、198.00円の大台を維持したまま198.30〜198.60円台での強固な高値揉み合いを形成。安全通貨としてのスイスフランの底堅さと、全般的な円売り圧力の強さを改めて印象づける1週間となった。
詳細な値動きの振り返り
■ 195円台後半での底打ちと196円台での日柄調整(8月17日〜18日)
週初17日(月)朝方に195.79円の安値を記録した後は、速やかに押し目買いが入って196.70円台へ回復した。18日(火)にかけては196.40〜197.00円のレンジで保ち合い、先週の暴落によるシコリを丁寧に消化する日柄調整の動きに終始した。
■ レジスタンス突破と199円台への急浮上(8月19日〜21日)
19日(水)の欧州時間(一時195.94円まで下押し)で下値を再確認すると、NY時間にかけて買いが急加速。198.00円を突破し、20日(木)の欧州時間には199.08円の週間高値を記録した。21日(金)の東京時間にも再び199.00円台(199.009円)を試すなど強意を保ったが、大台200円を前に週末の利食い売りが交錯し、198.40円前後まで押し戻されて週末を迎えた。
■ 週明けの早朝高値と198円台での底固め(8月24日〜足元)
週明け24日(月)早朝の薄商いの中で一時199.00円(199.006円)まで買われた後、197.98円まで一巡の押し目を形成。しかし、198.00円割れでは即座に買い戻され、その後は198.30〜198.60円台を中心とする堅調な推移を維持。足元(25日昼現在)も198.30円前後で推移しており、次回の上値試しに向けたエネルギー充填局面にある。
ファンダメンタルズ分析
スイス側:安定した購買力とSNB(スイス中銀)の確固たる通貨防衛スタンス
スイスの低いインフレ率と安定したファンダメンタルズを背景に、実質的な通貨購買力の高さが寄与している。世界的なリスクオン局面では他の高金利通貨に対して相対的に買われにくくなる場面もあるものの、対円では過度なスワップ差を補って余りある「強固な安全通貨」としての選好姿勢が下値を強力に支えている。
日本側:「円キャリー巻き戻し」の完全収束とクロス円全面高
8月初旬の阿鼻叫喚をもたらした「円キャリー取引の大規模解約」が完全に一巡した。日銀による早期の連続利上げ観測が後退したことで、構造的な金利差に着目した円売り圧力が再び市場を支配しており、クロス円全体の上昇波にスイスフラン円も素直に追随している。
テクニカル分析
トレンド判断
195円台後半のボトムから綺麗な上昇チャネルを描き、198.00円のレジスタンスを突破したことで、短期トレンドは完全な「上向き」を維持している。
現在は、心理的節目である「200.00円」の巨大な大台を前に、199.00円前後の戻り売り圧力帯との攻防戦に入っている。下値はロールリバーサルにより197.80〜198.00円が強固なサポートへ転換した。
【スイスフラン円 主要なレジスタンス・サポートライン】
(上値抵抗帯)
レジスタンス3: 200.50 - 200.80円 (暴落前の史上高値圏・真空地帯)
レジスタンス2: 199.80 - 200.00円 (心理的最重要節目である200円の大台)
レジスタンス1: 199.00 - 199.10円 (直近で何度も頭を抑えられているTechnicallyな壁)
(下値支持帯)
サポート1: 197.80 - 198.00円 (直近でロールリバーサルが機能している第一下値支持線)
サポート2: 196.80 - 197.00円 (先週前半に揉み合ったコアレンジ下限)
サポート3: 195.80 - 196.00円 (17日・19日につけた二番底の最重要サポート)
今週のポイント・見通し
今週の最大テーマは、198円台での底固めを足場に、先週阻まれた「199.00円の壁」を突破し、心理的大台である「200.00円」へチャレンジできるかである。
【メインシナリオ】198円台での押し目買い定着、199円突破から200円大台挑戦へ
197.80〜198.00円のサポートゾーンを守りながら高値圏での日柄調整を消化。上値のシコリを外したのち、199.10円を明確に上抜けて200.00円の大台試しの波動へと移行する展開。
想定レンジ: 197.80 - 200.00円
根拠: 198.00円のロールリバーサル成立、円売り地合いの継続、上昇チャネルの維持。
【対抗シナリオ】199円手前での上値の重さ意識、197円台前半への調整
199.00円の壁の厚さが意識され、利食い売り主導で一時的に調整色を強める展開。197.80円の第一サポートを割り込んだ場合、先週の保ち合い水準である197.00円付近まで深めの押し目を形成する。
想定レンジ: 196.80 - 199.10円
根拠: 199〜200円台に控える利益確定売り圧力、短期的過熱感の冷却調整。
総評
先週のスイスフラン円は、195.79円からの急反発により一気に199.08円まで上値を伸ばし、暴落の傷跡をほぼ修復する圧巻のパフォーマンスを見せた。安全通貨同士のペアでありながら、円売りの再燃とスイスフランの固有の強さが噛み合い、クロス円の中でも屈指の力強さを見せている。
足元は198.00円台前半で落ち着いたプライスアクションを見せているが、これは200円という歴史的大台を狙うための健全なエネルギー充填と捉えられる。197.80〜198.00円のサポートを背にした押し目買いスタンスを基本とし、199.10円突破からのブレイクアウトを狙うフェーズに入っている。
※今週の主な予定と結果
スイス
08/28 16:00 KOFスイス先行指数 (8月) 予想 103.0 前回 103.5
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





