【これからの見通し】市場のリスク警戒は次第に後退、為替はドル安の流れ定着か
【これからの見通し】市場のリスク警戒は次第に後退、為替はドル安の流れ定着か
中東情勢をめぐる市場のリスク警戒の動きは後退してきている。今週末にかけて2日以内に米国とイランの和平協議がパキスタンで実施される可能性が報じられている。トランプ米大統領は「戦争はもうすぐ終わると思う、戦争終結は非常に近いと考えている」と述べており、事態が収束する方向性が期待されている。中東情勢の緊迫化を示すバロメーターとなる原油価格は低下傾向を強めている。NY原油先物は一時87ドル割れまで下落する場面があった。
足元の為替市場では、いわゆる「有事のドル買い」がめっきりと影を潜めている。ドル指数は4/8に急低下したあとはドル安傾向を鮮明にしている。3月初頭のドル安水準に戻しており、イラン戦争開始以降のドル高の流れをほぼ解消している。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ユーロ圏鉱工業生産指数(2月)米MBA住宅ローン申請指数(04/04 - 04/10)米NY連銀製造業景気指数(4月)米輸入物価指数(3月)米輸出物価指数(3月)米NAHB住宅市場指数(4月)対米証券投資(2月)ブラジル小売売上高(2月)など。
発言イベント関連では、米地区連銀経済報告(ベージュブック)での景気動向の判断が注目される。加えて一連の金融当局者の発言機会が予定されている。バーFRB理事、 ハマック・クリーブランド連銀総裁、チポローネECB理事、ベイリー英中銀総裁、ブレマンNZ中銀総裁、スペイン中銀総裁、スイス中銀総裁、ボウマンFRB理事(監督担当副議長)、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ラガルドECB総裁、 シュナーベルECB理事、ハウザー豪中銀副総裁などのイベント講演や討論会出席が予定されている。片山財務相が19日まで米国訪問、ゲオルギエバIMF専務理事の記者会見、IMF世銀春季会合が18日まで開催される。
その他には、米週間石油在庫統計の発表、ASML、モルガンスタンレー、バンクオブアメリカなどの欧米主要企業決算も注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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