【これからの見通し】年明けはドル買い優勢にスタート、ドル円157円台前半
【これからの見通し】年明けはドル買い優勢にスタート、ドル円157円台前半
2026年の為替相場は、ドル買い優勢にスタートしている。昨年末からのドルじり高の動きの延長線上にある。ドル円は157円台乗せ、ユーロドルは1.16台に軟化、ポンドドルは1.34台前半から大台割れをうかがっている。ドル指数は21日線を上回っており、昨年11月以降の低下傾向に変化がみられている。次に、200日線を上回るのどうかが焦点となっている。
ドル買いの背景には複合的な材料が絡み合っている。米10年債利回りが4.19%付近に上昇しており、昨年12月以降の上限水準に接近している。また、米国とベネズエラの政治的緊張が、今後コロンビアやメキシコなどに波及する形勢となっている。さらに、トランプ大統領のグリーンランド保有発言も火種となっている。地政学リスク台頭がドル買い(安全通貨)圧力となる面も指摘される。また、個別通貨ペアでは、高市政権の財政拡張的な政策が日本国債に対する売り圧力となっており、財政継続性に対する不透明感になっている。いわゆる日本売りの一面も指摘される状況だ。周辺市場を観察すると株式市場が堅調になっている。ただ、地政学リスクに基づいた貴金属相場高騰が支援する面があり、全般的には地政学リスクのなかでの株高といった理解しがたい状況下にある。
この後の海外市場では、トランプ政権の対外強硬政策に対して、国際社会がどのように向き合うのか。ややスケールの大きな話題が焦点となりそうだ。EU諸国の反対はごもっともだが、日本政府の歯がゆい態度、ロシアや中国の表面的な批判など複雑な状況となっており、世界が一枚岩で批判するムードにはなっていない。
経済指標の発表予定は、トルコ消費者物価指数(12月)、スイス小売売上高(11月)、スイス製造業PMI(購買担当者景気指数)(12月)、英消費者信用残高(11月)、英マネーサプライM4(11月)、イスラエル基準金利(1月)、米ISM製造業景気指数(12月)など。注目度の高い米ISM製造業景気指数の予想は48.4と前回の48.2からわずかに上昇する見込み。
発言イベント関連では、主要な金融当局者の講演やイベント参加予定はない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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