アジア株 香港株5日続落、上海株反落 消費低迷で中国先行き不安 米中対立再燃の恐れも
アジア株 香港株5日続落、上海株反落 消費低迷で中国先行き不安 米中対立再燃の恐れも
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 26443.76(-308.83 -1.15%)
中国上海総合指数 3913.80(-20.17 -0.51%)
台湾加権指数 27301.92(休場)
韓国総合株価指数 3591.91(+42.70 +1.20%)
豪ASX200指数 8958.20(-11.58 -0.13%)
インドSENSEX30種 82464.38(+292.28 +0.36%)
アジア株はまちまち。
上海株は反落。大型連休明けのきのう、大幅上昇し約10年ぶり高値を更新したことから週末を前に利益確定の売りが広がっている。また、消費低迷による景気先行き不安や米中関係悪化が懸念されている。香港株は5営業日続落、中国景気先行き懸念が重石。
中国株は10年ぶり高値圏にあるものの消費者の支出増加には結びついていない、株価高騰も家計には恩恵はないようだ。若者を中心に消費者は節約志向を強めている。中国の若者の失業率は8月に過去最高18.9%を記録、景気低迷で就職先が見つからず先行きに対する懸念が一段と高まっている。
今年の中国国慶節初日から4日間の小売・飲食の売上高は3.3%増と伸び率が5月連休時の半分にとどまった。映画興行収入は7日間で前年同期比17%減少した。ブルームバーグによると国慶節8日間の1人あたりの1日の観光支出は前年比13%減少したという。ロイターも連休中の旅行支出が前年比で減少、3年ぶりの低水準になったと報じている。
今月末の米中首脳会談を前に両国の関係悪化も懸念されている。中国商務省はレアアースと関連技術の輸出規制を強化することを発表。FTによると中国政府は米エヌビディアのAIチップに対する税関取り締まりを開始したという。一方、米政府はイラン産原油を購入したとして中国主要原油ターミナルに対し制裁を科した。
大型連休明け韓国株は大幅上昇、史上最高値をつけている。休み中の米ハイテク株高やNY金最高値を受け半導体や素材を中心に幅広い銘柄が上昇している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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