フランスが総選挙実施ならユーロに下押し圧力=NY為替
きょうのユーロドルはNY時間に入って下げ渋る動きも見せたものの、上値では戻り売り圧力も強まっている模様で、1.16ドル台前半に再び下落している。一方、ユーロ円は一時177円台後半まで上昇し、ユーロ発足以来の高値を更新していたものの、現在は177.35円付近に伸び悩んでいる。
アナリストは、フランスのルコルニュ首相の辞任を受けて、年内にフランスが議会選挙を実施する場合、短期的にユーロは下押し圧力を受ける可能性があると指摘している。選挙が実施されれば政治的な不確実性の期間が長引き、ユーロにリスクが生じるという。
同アナリストはこれまでユーロドルの年末目標を1.20ドルまで上昇としてきたが、その場合、可能性は低くなると述べている。ただし、議会選挙の実施だけで、これまで年内の大半に渡って続いているユーロの上昇基調が持続的に反転するとは考えていないとも付け加えた。
EUR/USD 1.1610 EUR/JPY 177.34 EUR/GBP 0.8666
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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