【通貨別まとめと見通し】ユーロ円
【通貨別まとめと見通し】ユーロ円
先週のまとめ
先々週のほぼ一本調子でのユーロ高円安から、先週のEUR/JPYは、一時的に調整局面を迎えた。ただ、週末にかけては再び強い買いが入り、上昇トレンドを維持する形で取引を終えると、週末の自民党総裁選を受けた円安に一気に上昇。史上最高値を更新する動きを見せた。
先週下値を支えたのは円安圧力の再燃とユーロ圏の金利高止まり観測。週明けは高市新総裁による利上げに否定的な以前の発言を受けた利上げ期待の後退と、積極財政施行を受けた財政赤字懸念が円売りを誘っている。
テクニカル分析
- **レジスタンス**: 177.00-177.50 178.00
- **サポート**: 175.00-175.50
中長期:
トレンド(日足) 長期的な上昇トレンドは継続中。直近の高値圏での揉み合いを経た後、再度上昇を試す展開。 強気
移動平均線 (MA) 50日移動平均線、200日移動平均線ともに価格の下方に位置し、強いサポートとして機能している。短期MA(例:20日MA)も上向き。 強気
RSI (14) 買われすぎ水準に近いが、高止まりしており、強いモメンタム(勢い)を示している。過熱感はあるものの、すぐに反転する兆候は限定的。 中立〜強気
MACD シグナルラインの上方で推移しており、上昇モメンタムは維持されている。 強気
今週のポイント
メインシナリオ(上昇継続) レンジ上限を突破し、一段と上昇する可能性。 強い上昇モメンタムと日欧の金融政策スタンスの格差(金利差)が、引き続きユーロ高・円安をサポートする。高市新総裁関連での円安継続期待も支え
代替シナリオ(調整・レンジ) 主要なレジスタンス水準での揉み合い、または一時的な下落。 テクニカルな過熱感の解消や、市場が新たな材料待ちとなる可能性
今週の主な結果と予定
ユーロ圏
10/06 18:00 小売売上高 (8月) 結果 0.1% 予想 0.0% 前回 -0.5% (前月比)
10/06 18:00 小売売上高 (8月) 結果 1.0% 予想 1.2% 前回 2.2% (前年比)
ドイツ
10/07 15:00 製造業新規受注 (8月) 予想 1.3% 前回 -2.9% (前月比)
10/07 15:00 製造業新規受注 (8月) 予想 2.9% 前回 -3.4% (前年比)
10/08 15:00 鉱工業生産指数 (8月) 前回 1.3% (前月比)
10/08 15:00 鉱工業生産指数 (8月) 前回 1.5% (前年比)
10/09 15:00 貿易収支 (8月) 前回 147.0億ユーロ (貿易収支)
10/11-10/16 未定 卸売物価指数 (9月) 前回 -0.6% (前月比)
10/11-10/16 未定 卸売物価指数 (9月) 前回 0.7% (前年比)
フランス
10/07 15:45 貿易収支 (8月) 前回 -55.58億ユーロ (貿易収支)
10/07 15:45 経常収支 (8月) 前回 -25.0億ユーロ (経常収支)
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。