仏首相辞任によるユーロ下落、長続きしないとの指摘=NY為替
きょうのユーロドルは、フランスのルコルニュ首相辞任のニュースで仏資産市場が混乱し、ユーロもロンドン時間に売りが強まっていた。ユーロドルは一時1.16ドル台半ばまで下落したものの、NY時間に入って下げを解消しており、1.17ドル台に戻す展開。一方、ユーロ円はフランス首相の辞任のニュースが飛び込んだものの、力強い動きが続いており、176円付近で推移している。
ただ、仏首相辞任を深読みし過ぎないよう市場は慎重になるべきだとの指摘も聞かれる。フランスの政治リスクを通してだけでユーロ相場を考えるのは、視野が狭過ぎるという。ここ数週間のフランス政治関連の報道に相場はほとんど反応しておらず、本日の動きは単に投資家が飛び付いただけかもしれないと指摘している。
米政府機関閉鎖でドル側の材料が出にくくなっていることも背景にあり、仏首相辞任によるユーロ下落は長続きしそうにないという。
EUR/USD 1.1714 EUR/JPY 175.93 EUR/GBP 0.8687
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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