東京株式(大引け)=257円安と反落、日銀のETF売却発表で一時大幅安に
19日の東京株式市場で日経平均株価は反落。前日の米株高を受け、日経平均株価は前場には取引時間中の最高値を更新した。しかし、日銀が保有するETFを売却することが発表されたことで、後場の日経平均株価は大幅安となる場面があった。
大引けの日経平均株価は前日比257円62銭安の4万5045円81銭。プライム市場の売買高概算は30億3750万株。売買代金概算は8兆7515億円となった。値上がり銘柄数は649と全体の約40%、値下がり銘柄数は917、変わらずは52銘柄だった。
前日の米株式市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げを好感する買いが流入しNYダウやナスダック指数が最高値を更新した。この米株高を受けて、日経平均株価も買い先行でスタート。朝方に一時上昇幅は500円を超え4万5852円まで値を上げ、取引時間中の最高値を更新した。半導体関連株を中心とする買いが継続した。ただ、後場に入ると相場の様相は一変。日銀金融政策決定会合では、政策金利は据え置かれた一方で保有するETFを売却することが発表された。これを受け、ETF売却による株式需給の悪化懸念が浮上。日経平均株価は午後1時過ぎに一時800円を超える下落となり4万4400円台まで急落した。しかし、ETFの売却ペースは緩やかで影響は限定的との見方も膨らむなか売り一巡後は下げ渋り、結局257円安で取引を終えた。
個別銘柄では、ファーストリテイリング<9983>が売られ、TDK<6762>やリクルートホールディングス<6098>が下落した。任天堂<7974>やソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>、SMC<6273>が軟調。トヨタ自動車<7203>や日立製作所<6501>、サンリオ<8136>が安く、ソシオネクスト<6526>、キヤノン<7751>も値を下げた。
半面、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>が上昇し、IHI<7013>や川崎重工業<7012>が買われた。さくらインターネット<3778>や東京電力ホールディングス<9501>が値を上げた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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