トランプ米大統領 EUに中国インドに対し最大100%の関税課すよう要請、対露圧力強化
トランプ米大統領 EUに中国インドに対し最大100%の関税課すよう要請、対露圧力強化
トランプ米大統領はロシアに対する圧力を強化するため、欧州連合に中国とインドに対して最大100%の関税を課すよう要請した。複数の関係者の話としてFTが報じている。
トランプ米政権は対露制裁の準備が整っており、すぐに行動に移す用意がある。ただ、パートナーである欧州連合が米国と協力する場合のみ措置を講じるつもりだという。トランプ米大統領はロシアの「影の船団」の石油タンカーへの追加制裁、ロシアの銀行、金融セクター、大手石油会社への規制を検討している。ただ、欧州連合の協力が必要だ。過去にハンガリーなど複数の国は厳しい対露制裁に反対してきた。
前週末にロシアがウクライナに過去最大規模の空爆を実施したことで、トランプ米政権は対露制裁強化とロシア産原油を購入している国(中国、インド)に新たな制裁を科す方針を示している。中国主導でBRICSは脱米国依存を加速させており、対立激化が懸念される。先日開催されたBRICS首脳電話会議で、中国習近平国家主席は「ある国」による関税戦争が世界経済に深刻な混乱をもたらしてると非難、BRICS諸国に一致団結を呼び掛けた。

執筆者 : MINKABU PRESS
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