ドル円一時143.20円台に上昇、植田日銀総裁の「利上げ急がない」単語に反応か
ドル円一時143.20円台に上昇、植田日銀総裁の「利上げ急がない」単語に反応か
植田日銀総裁の発言は全体的に「ハト派」な内容だった。前回の講演が思いのほかタカ派寄りだったため、ややサプライズ。
国会に出席している植田総裁は「将来の利下げ余地を確保するためだけに利上げを急ぐことはない」とコメント。「利上げ急がない」との単語に反応しているようだ。そのほか「通商政策など今後の展開巡る不確実性は極めて高い」「基礎的物価上昇率は依然として2%をやや下回っている」とも述べており、全体的にハト派なイメージ。
「実質賃金の持続的な増加は経済にとって非常に重要だ」とも述べた。
今週は4月の実質賃金が発表される。-1.5%と前回の-1.8%(-2.1%から修正)から減少幅がやや縮小すると予想されているが4カ月連続のマイナスになることは避けられないだろう。弱い賃金受け利上げ期待が後退する可能性。

執筆者 : MINKABU PRESS
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