アジア株 トランプ氏のやり方にマーケットうんざり、中国は着々と脱米国依存進める
アジア株 トランプ氏のやり方にマーケットうんざり、中国は着々と脱米国依存進める
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 23365.62(-235.64 -1.00%)
中国上海総合指数 3338.42(-9.95 -0.30%)
台湾加権指数 21612.45(-39.79 -0.18%)
韓国総合株価指数 2628.68(+36.59 +1.41%)
豪ASX200指数 8367.60(+6.72 +0.08%)
インドSENSEX30種 82365.06(+643.98 +0.79%)
アジア株はまちまち。
トランプ米大統領は欧州委員長と電話会談し、EUに対する50%の関税発動期限を7月9日まで延期することに同意した。脅しと延期、緩和、撤回というトランプ氏のやり方は信用低下につながり米国離れを加速させるだけだ。金融市場ではトランプ発言=ドル売りが定着。いつ何を言い出すか分からず、トランプによる金融市場混乱が警戒されている。ミネアポリス連銀総裁は、トランプ政策によりFRBが9月までに金利を変更できるかどうか不確実性が生じている。何が起きてもおかしくない、今のところ分からないとコメントしている。
米中関係悪化も懸念されている。今週開催されるASEAN首脳会議に合わせて湾岸協力会議にも中国首相が出席する予定となっており、中国は東南アジア諸国や中東との関係を強化させ米国への依存度低減を図る。ASEAN会議を前に中国首相は「外的ショックに対する備えは十分にある、状況に応じて対応する」と述べた。
アリババ会長は、アジア企業はアジアや欧州市場に目を向けるべきだと指摘。アジアと世界の間に築いてきた橋を破壊しようとする一部の国があると批判(米国とは言わなかったがトランプ氏のことに違いないだろう)アリババ会長はアジアでのビジネスが展開されており、欧州にとっても計り知れないチャンスだと欧州に連携強化を呼び掛けている。
香港株は1.00%安。中国の電気自動車(EV)最大手のBYDが7.5%安、最大35%の大幅値下げを実施したことが嫌気されている。吉利汽車控股や理想汽車などほかの自動車株も連れ安。上海株は3営業日続落、約2週間ぶり安値。米中関係悪化懸念が重石。医療品や生活必需品、消費財関連が下落している。
※湾岸協力会議(GCC):主要産油国サウジやクウェートなどアラブ6カ国で構成

執筆者 : MINKABU PRESS
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