ユーロ、ドル離れの恩恵を受ける可能性あるが、課題も多い=NY為替
きょうの為替市場はドルの戻り売りが続く中、ユーロドルは一時1.1265ドル近辺まで買い戻されたものの、NY時間に入ってドル高が復活し、1.12ドルちょうど付近に伸び悩んでいる。ユーロドルは21日線の下での推移が続いており、戻り相場の流れは継続している状況。
ユーロはドル離れの恩恵を受ける可能性があるが、課題も多いとの指摘がエコノミストから出ている。ユーロ建て資産の魅力を高める必要があり、それには更なる取り組みが必要だという。
中銀のユーロに対する需要が2000年代初頭の水準に戻れば、ユーロ建ての外貨準備は最大で約4500億ユーロ増加する可能性があるという。現在のドル離れは、主要なアジアの投資家がドル資産から退出する中、米国債の発行が主に米国内で吸収されていることで促進されている。欧州がこれらの資金を引き付けるためには、米国債と競合できる高品質で流動性の高い資産プールを提供する必要があるという。
EUR/USD 1.1205 EUR/JPY 164.15 EUR/GBP 0.8425
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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