日銀とFRBの金融政策のかい離が円高を後押しするとの指摘=NY為替
その後、ドル円は146円付近での推移が続いている。前日に引き続きドルの戻り売りが優勢となる中、ドル円も売りが優勢となり、一時145円台に下落する場面も見られた。
アナリストからは、日銀とFRBの金融政策のかい離が円高を後押しするとの指摘が出ている。トランプ関税の影響を見守りたいとして日銀は様子見姿勢を強調しているが、利上げの可能性は排除していない。東京時間に発表の4月の国内企業物価は前年比4.0%と前回から鈍化してはいるものの、4%以上で推移するのは5ヵ月連続。
市場は年内の日銀の利上げの可能性を後退させているものの、アナリストは第3四半期の利上げ再開の可能性はあると指摘している。一方、FRBも年後半に利下げを再開する可能性が高いとしており、これによりドル円は140円までの下落も想定されるという。
また、トランプ政権が財源の裏付けのない減税を推進した場合、今夏にも米国債が再び安全資産としての役割を果たせないリスクもあると指摘。4月に同様の事態が発生した際、円は主要な恩恵を受けた通貨だったと述べている。
USD/JPY 146.30 EUR/JPY 164.05
GBP/JPY 194.65 AUD/JPY 94.48
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。