ECB、戦略見直しの本格的な検討へ=NY為替
本日のユーロドルはここ数日の下げが止まっており、1.13ドル台後半まで買い戻されている。今週に入ってユーロドルは伸び悩む動きを見せていたものの、下押しする動きまではなく、上昇トレンドは堅持されている。トランプ関税に端を発した米国離れとドル離れの資金がユーロに流れているようだ。
世界情勢が不安定化する中、ECBは物価ショックへより迅速に対応できるよう、金融政策の戦略見直しの本格的な検討に入ると伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
5月6-7日に理事会をポルトガルで非公式に開き、現状の戦略見直しについて初めて詳しく議論するという。ECBとユーロ圏20カ国の中銀のトップエコノミストで構成される金融政策委員会の報告書に加え、評価のために作られた2つの作業部会による報告書を精査するという。
ECBは2021年7月に戦略見直しを発表したが、直後に記録的なインフレに直面し、利上げの対応に出遅れたとの批判を受けることになった。
関係者によると、ECBは年後半に見直しの結果を公表する予定で内部の目標としては、7月初旬に開催されるECBフォーラムでの発表を目指しているという。
EUR/USD 1.1380 EUR/JPY 162.35 EUR/GBP 0.8538
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。