ドル円、一時１４４．５５円付近まで下げ加速＝ＮＹ為替

　その後もドル円は下値模索が続いており、一時１４４．５５円付近まで下げを加速している。本日は１４８円台から一本調子の下げを演じており、ＮＹ時間に入ってもその動きは止まらない状況。

　円高以上にドル安がドル円を押し下げている。トランプ大統領は関税措置の９０日間の猶予を発表し、前日の市場はムードが急速に高まっていたが、米景気の先行き不透明感は払しょくできず、本日の米株式市場は急反落している。その中で市場には、米国離れが指摘されており、米国債が不安定な動きをしているほか、ドル離れも指摘されている。

　リスク回避の円高も相まって、本日のドル円は前日の上げを失っている。目先は前日にサポートされた１４４円が意識されるが、その水準を完全にブレイクするようであれば、昨年安値の１４０円を視野に入れる可能性もありそうだ。

USD/JPY　144.68　EUR/JPY　161.66
GBP/JPY　187.47　AUD/JPY　90.24

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美