アジア株 上海株軟調、米は対中強硬姿勢維持か フェンタニル問題解決するまで協議難しい
アジア株 上海株軟調、米は対中強硬姿勢維持か フェンタニル問題解決するまで協議難しい
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 23692.65(+2.93 +0.01%)
中国上海総合指数 3356.50(-8.33 -0.25%)
台湾加権指数 22168.78(-40.32 -0.18%)
韓国総合株価指数 2637.81(-5.32 -0.20%)
豪ASX200指数 7934.60(+3.37 +0.04%)
インドSENSEX30種 77534.13(+628.62 +0.82%)
アジア株はまちまち、トランプ相互関税日までは不安定な動きか。
4月2日のトランプ相互関税は「集中砲火」ではなく、的を絞ったものになるという。また、一部の国・地域が除外される見通し。これまで提案されていたよりも控えめになる可能性があり、世界的な貿易戦争激化への懸念が和らいでいる。ただ、気まぐれトランプのことだ。4月2日までは油断できない。
主要国に対する関税懸念は後退しているが、米国は中国に対しては強硬姿勢を維持するだろう。トランプ氏に近いデインズ上院議員は、フェンタニル問題が解決されるまで中国と関税について話すのは難しいとしている。また、米当局が中国の通信会社が米国の規制を無視している可能性があるため調査しているとの報道も懸念されている。
中国首相の心強い発言で中国市場には安堵感が広がっている。中国首相は「予想を超える衝撃に備えている」として、必要に応じてさらなる支援を行うと約束した。米モルガンスタンレーが中国の今年の経済成長予想を4.5%に引き上げたことも好感されている。
香港株と上海株は下落しているものの下値は限定的。中国首相の心強い発言が材料視されている。香港市場では弱い決算を発表した中国石油化工が3.3%安。アパレルや百貨店などの消費者サービス、ハイテクや不動産の一角も下落している。上海市場では不動産株が総じて下落、ハイテク関連も軒並み下落している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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