東京株式(大引け)=263円高と反発、円安追い風に3万7000円台回復
14日の東京株式市場で日経平均株価は反発。値がさハイテク株などに買いが入り3万7000円台を回復した。
大引けの日経平均株価は前日比263円07銭高の3万7053円10銭。プライム市場の売買高概算は19億1685万株。売買代金概算は4兆8369億3900万円となった。値上がり銘柄数は958と全体の約58%、値下がり銘柄数は600、変わらずは80銘柄だった。
前日の米株式市場は、NYダウが537ドル安と4日続落し、昨年9月以来の安値圏に売られた。ナスダック指数も反落した。トランプ政権の関税政策が、米国景気の悪化をもたらすことを警戒する売りが先行した。これを受け、日経平均株価は売りが先行し、一時200円近い下落となった。ただ、3万6000円台後半の水準には値頃感からの買いが流入し、売り一巡後はプラス圏に切り返し3万7000円台を回復した。特に、為替相場は1ドル=148円台半ばへの円安に振れたことも追い風となり、後場には一時300円を超える値上がりとなった。半導体など値がさハイテク株が買われた。株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)値は3万6483円79銭だったとみられている。算出日の日経平均株価がSQ値にタッチしない「幻のSQ」となった。
個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>が高く、フジクラ<5803>やソフトバンクグループ<9984>が買われた。ソニーグループ<6758>やキーエンス<6861>もしっかり。三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>が値を上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が堅調だった。キヤノン<7751>や古河電気工業<5801>が値を上げた。
半面、リクルートホールディングス<6098>や日本郵船<9101>が安く、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が下落。アシックス<7936>やダイキン工業<6367>が軟調でデンソー<6902>やニトリホールディングス<9843>も値を下げた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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