円にはまだまだ上昇余地 日銀の政策転換が緩やかだが円を支える=NY為替
きょうのドル円は買い戻しが出ており、一時149円台後半まで買い戻される場面が見られた。ただ、心理的節目の150円台には慎重で、その後は149.35円付近に伸び悩む展開が見られている。円高の動きは根強く、ユーロ円やポンド円といったクロス円は上値の重い展開が続いている状況。
円にはまだまだ上昇余地があるとの指摘が出ている。今週発表の2月の東京都区部消費者物価指数(CPI)がインフレ圧力の根強さを示すようであれば、日銀はよりタカ派的なスタンスを取らざるを得ないという見方が裏付けられるという。先週の1月の全国消費者物価指数(CPI)はすでに日銀が早期に追加利上げを実施すべきという根拠を強めていた。
日銀にとっては、国債利回り上昇が懸念事項にはあるものの、経済は日銀の見通しに沿って推移しており、追加利上げの根拠を強めている。日銀の政策転換は緩やかではあるが、最終的には円を支えるはずだという。
USD/JPY 149.34 EUR/JPY 156.29
GBP/JPY 188.51 AUD/JPY 94.82
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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