ドル円、150円台を回復 ただ、戻り売り圧力も強い=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル円は買い戻しが優勢となっており150円台を回復。円高が一服している。東京時間の早朝に発表になった1月の全国消費者物価指数で生鮮品を除くコア指数が予想を上回り、日銀の早期利上げ期待を裏付ける内容となった。前日のNY時間に149円台に下落していたドル円は東京時間の早朝に149円台前半まで一時下落。
しかし、その後は買い戻しが優勢となり、ロンドン時間には150円台半ばまで買い戻される場面も見られていた。日本の長期金利が上昇しており、それに対して日銀の植田総裁が急上昇を抑える姿勢を示したことで円が売られた。
総裁は本日の衆院予算委員会で長期金利上昇について、「急激に上昇すれば機動的に国債買い入れの増額等を実施する」と発言。日本の10年債利回りは一時1.455%と09年11月以来の高水準に上昇していた。
本日はここ数日のドル安も一服しており、ドル円の買い戻しをサポート。しかし、更なる円高期待も根強く、150円台に入ると戻り売り圧力も強まるようだ。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は150.50円に観測されている。
21日(金)
150.50(3.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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