ドル円150円割れ目指す勢い 植田・石破会談で長期金利話題にならず、利回り上昇容認か
ドル円150円割れ目指す勢い 植田・石破会談で長期金利話題にならず、利回り上昇容認か
円全面高、あすの日本CPIに備え海外勢が円買いを強めているとの声が聞かれる。ドル円は朝の高値151.48円付近から150.19円付近まで1円以上も下げいてる。
高田日銀委員の講演で「ギアシフト」という単語が前回講演の2回から5回に増えたこと、ハト派安達委員の後任に小枝氏起用が決まったことで、日銀がタカ派色を強めるとの見方が広がっている。また、G20を前に植田日銀総裁と石破首相が金融経済動向について議論したが、その際、長期金利の上昇については議論しなかったとしており、日本政府が金利上昇を容認したとの見方も円買いにつながっている。植田・石破会談を受け7月の参院選の前に追加利上げを実施するとの予想も。
あすは日本1月の消費者物価指数が発表される。食料品価格の高騰により前年比で2年ぶりに4.0%の大台に上昇することが予想されている。植田日銀総裁は「食品価格高騰は生活に強いマイナス」と発言しており、CPI伸び加速なら早期追加利上げ観測が一段と高まるだろう。国内ではコメやキャベツの価格が高騰している。
日本消費者物価指数(1月)21日8:30
予想 4.0% 前回 3.6%(前年比)
予想 3.1% 前回 3.0%(生鮮食料品除くコア・前年比)
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執筆者 : MINKABU PRESS
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