午前中にいったん円安も、その後ドル安=東京為替概況
午前中にいったん円安も、その後ドル安=東京為替概況
ドル円は午前中に152円31銭まで上昇。注目された日本銀行の高田審議委員は、ある程度利上げに前向きな姿勢を見せたものの、想定を外れるものではなく、いったん円売りとなった。6日に行われた高田委員と並んでタカ派といわれる田村委員の発言が、相当に利上げに積極的なものであったため、事前の期待が強まっていた面があった。
高値トライ後は売りが強まった。ドル全般の売りが重石となった。ドル円は午後に入って151円63銭まで下落。朝に1.0440近くを付けていたユーロドルが1.0460を付けるなど、ドルは小幅ながら全般に売りが出ており、ドルインデックスも107.08から106.90を付けた。
午後の高田委員による記者会見も目立った反応は見せず。委員は利上げ姿勢継続を示すも、利上げのペースや水準に先入観はないとしている。
午前10時に発表されたNZ中銀政策金利は市場予想通り0.5%の利下げとなった。利下げは4会合連続、直近3会合連続での0.5%利下げとなった。オア総裁は今後の利下げ継続を示唆し、いったんはNZドル売りも、利下げ幅が次回、その次と0.25%ずつになる見通しを示したことで反発。NZドルは対ドルで発表時の0.5700前後から0.5678を付けた後、昼前に0.5720まで上昇。その後のドル安に0.5730を付けた。対円では86円70銭台から86円17銭を付け、その後87円02銭という展開。
MINKABUPRESS 山岡
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執筆者 : MINKABU PRESS
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