ドル高・円高の動き 円高が勝りドル円は153円台半ばに下落=NY為替序盤
きょうの為替市場はドル高・円高の動きが優勢となっている。その中でも円高が勝っており、ドル円は153円台半ばに下落。先ほど発表の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回る内容となった。前日のCPIと合わせてFRBの利下げへの慎重姿勢を正当化する内容ではある。
短期金融市場は前日と変わらず、次回の利下げは12月まで後退している状況。一部には年内は据え置きとの観測も出ている。為替市場は発表直後こそ売買が交錯したものの、次第にドル高が優勢となる格好。しかし、それ以上に強い円高がドル円を押し下げている。
市場は貿易摩擦への懸念にも対応を迫られている。ホワイトハウスは、本日のインドのモディ首相との会談に先立ち、相互関税を課す意向であると発表。トランプ大統領はけさ「本日は大きな1日:相互関税」と自身のソーシャルメディアプラットフォームであるトゥルース・ソーシャルに投稿していた。
トランプ大統領絡みのニュースでは、関税に加えウクライナ戦争の停戦交渉が浮上してきている。前日にトランプ大統領とプーチン大統領が電話会談し、停戦交渉を開始することでは合意したようだ。ただ、情勢はすべて未知数。東京、ロンドン時間には大半の主要通貨に対してドルは弱含み、ファンド勢もドルロングを解消しているとの観測も出ていたが、NY時間に入ると巻き戻されている。
ドル円は200日線は回復しているものの、本日154.45円付近に来ている21日線には上値を抑えられている状況。現在は21日線と100日線の間にあり、次にアクションを待っている状況。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
13日(木)
現行付近にはなし
14日(金)
152.00(28.4億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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