【本日の見通し】米3月利下げ期待後退も、ドル高限定的
【本日の見通し】米3月利下げ期待後退も、ドル高限定的
米FOMCは市場予想通り政策金利を4会合ぶりに据え置いた。決定は全会一致。声明では前回に続いてFF金利の目標誘導レンジに対する追加調整の程度と時期を検討するに当たりの文言を踏襲したことに加え、「インフレ率は2%目標に向け進展したが、依然やや高止まり」としていた12月までに対し、「インフレ率は依然やや高止まり」と目標に向けた進展を削除したことで、物価高警戒が強まり、ドル高となる場面が見られた。もっとも155円台での推移に留まっており、動きは限定的。その後パウエル議長の会見で変更はシグナルではなく、短くすることを選択しただけとの発言があり、ドル高一服となった。
もっとも、3月の利下げ期待は後退している。議長は追加的な政策調整を急ぐ必要はないと強調。当面の様子見姿勢を示している。ただ、こうした利下げ期待後退でもドル円は上値が重い。流れ的には下方向を意識しそう。
ドル円は154円台を試す展開も見込まれる。
今日予定されているECB理事会は0.25%の利下げがほぼ確実。注目は声明やラガルド総裁の会見。今後の利下げ見通しが継続するようだと、米国との対照的な状況からユーロ売りドル買いが強まると予想される。
ユーロ円は対ドルでのユーロ売りとドル円の重さを受け、下方向を意識。162円ちょうど前後が重くなって161円台前半トライの流れを警戒。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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