ポンド、英GDPがゼロ成長 市場は来年の英中銀の利下げの可能性を過小評価との指摘も=NY為替
きょうも為替市場はドル買いが優勢となる中、ポンドドルは1.25ドル台前半での推移となっている。先週のFOMC以降、ポンドドルはさらに上値が重くなっており、英中銀の政策委員会(MPC)もポンドの下げを加速させていた。いまのところ1.25ドル台は維持しているものの、更なる下値模索は時間の問題との見方も少なくない。
本日は第3四半期の英GDP確報値が発表され、前期比ゼロ%成長に下方修正された。市場の反応は限定的ではあったものの、年を追う事にGDPの伸びは鈍化しており、先日発表の10月の月次GDPがマイナス成長だったことから、エコノミストの間では第4四半期はマイナス成長の可能性も指摘され始めている。
先週の英MPCは、9名の政策委員のうち3名が利下げを主張するなどハト派な雰囲気が広がっていたが、本日のGDP確報値はその雰囲気を裏付けている。短期金融市場では来年の英中銀の利下げを2回か3回で織り込んでいるが、エコノミストからは、市場は来年の英中銀の利下げの可能性を過小評価しているとの指摘も出ている。
GBP/USD 1.2531 GBP/JPY 196.73 EUR/GBP 0.8312
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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