日銀「ライブ」会合警戒 利上げ期待残る、国内企業物価指数が昨年7月以来の高水準
日銀「ライブ」会合警戒 利上げ期待残る、国内企業物価指数が昨年7月以来の高水準
このところ日銀12月利上げ観測が後退しており、据え置きとの見方が強まっている。ただ、今朝の物価統計を受け12月は「ライブ」会合になるかもしれないとの見方。
国内企業物価指数は前年比3.7%と予想の3.4%を上回り、昨年7月以来の高水準となった。3カ月連続で伸びが拡大した。企業物価の上昇はインフレ圧力の高まりを示しており日銀の利上げ観測を高めるものになる。ただ、コメ価格の高騰によって全体が押し上げられたと見られ、12月会合には影響ないとの声も聞かれる。コメ含む農産物は前年同月比で31%も上昇した。
今夜は米消費者物価指数が発表される。先日のNY連銀インフレ期待が上昇したことを受けCPI上振れが警戒されている。インフレ鈍化に進展が見られれば12月米利下げ実施の可能性が高まるため、日銀はあえて12月に利上げを実施する必要はないとアナリストは指摘。今夜の米CPIに加え、金曜日には「最もハト派」とされる中村日銀委員が言及したことから注目度が高まった日銀短観が発表される。

執筆者 : MINKABU PRESS
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