米新規失業保険申請件数待ちで方向性は希薄 ドル円１４６円挟んで振幅＝ロンドン為替概況

米新規失業保険申請件数待ちで方向性は希薄　ドル円１４６円挟んで振幅＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、方向性に欠けている。最新の米雇用関連指標として、日本時間午後９時３０分に発表される米新規失業保険申請件数が注目されている。発表を控えて一方向には動きにくい相場展開となっている。ドル円は146円を挟んで上下動。欧州株が軟調に始まると145.60付近へと下落も、その後は146.50近辺まで買い戻された。ただ、上値追いの勢いにも欠けている。日向灘での地震発生で初の南海トラフ臨時情報と不安材料が発生したが、円相場は特段の反応を示さなかった。ユーロドルは東京市場からの上昇を解消する動き。1.0945近辺まで買われたあと、1.0920台へと反落している。ポンドドルも1.2714近辺に高値を伸ばしたあとは1.26台へと反落し、東京市場での上昇を消している。さらに安値を1.2665近辺まで広げた。ただ、足元では買戻しも入る落ち着かない値動きになっている。このところユーロ買い・ポンド売りの流れが続いている。きょうもユーロ買いが先行し、ユーロポンドは0.8625近辺に高値を伸ばしたが、その後は0.8605付近へと戻している。欧州株は軟調に推移しているが、やや下げ幅を縮小と、米指標待ちとなっている。

　ドル円は146円付近での取引。東京午前に145.44近辺まで下落したあと146.87近辺まで買われた。その後はそのレンジ内での推移に終始している。ロンドン朝方に145.60付近まで下押しされた後は146.50付近まで反発。欧州株の下落や下げ渋りに反応も、方向感は見いだせず。米新規失業保険申請件数待ちとなっている。

　ユーロドルは1.09台前半での取引。東京市場で1.0919近辺から1.0945近辺まで上昇も、ロンドン時間には売りに転じている。1.0922レベルの前日ＮＹ終値付近に下押しされて揉み合いに。ユーロ円は東京市場の158.97から160.52までのレンジ内で推移。159円台前半から160円台乗せまでの上下動となっている。対ポンドではユーロ買いが先行も、足元では値を戻している。欧州関連の材料には欠けており、株式動向などをにらんだ神経質な動きとなっている。

　ポンドドルは1.26台後半での取引。東京市場で1.2670台から1.2714近辺まで買われたあと、ロンドン時間には1.2665近辺に安値を広げた。しかし、下げも一服し1.27手前水準に下げ渋っている。ポンド円は東京市場の184.50から186.37までのレンジ内で推移。185円台を中心に売買が交錯しおり、方向性に欠ける動き。ユーロポンドは0.8603から0.8625までのレンジで上に往って来い。ポンド売りが先行も、すぐに一服した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明