ユーロの最近の回復は長続きしない=NY為替
この日のユーロ圏のPMIが景気の先行きへの不透明感を示したことで、きょうのユーロドルは一時1.08ドル台前半まで下落する場面が見られていた。NY時間にかけて買い戻しも見られているものの、上値が重い印象。
ユーロドルは先週後半から伸び悩む展開を見せている。ただ、いまのところはリバウンド相場終了までサインはないが、一部からはユーロの最近の回復は長続きしないとの見方も出ているようだ。
ユーロは、ドイツの生産部門の低迷、フランスの財政難、そして地域全体の右派政治への動きなど、ユーロを苦しめる可能性のあるものを全て跳ねのけ、回復力を見せていた。しかし、そろそろ下落に転じそうだという。ユーロ圏の経常黒字はユーロをサポートする可能性があるものの、ユーロドルが今年のレンジの上半分で取引を続ける正当性はほとんどないと指摘している。
ユーロ圏の経済的・政治的背景には多くの難点があり、ユーロに下振れリスクをもたらしている。9月のFRBの利下げはすでに織り込み済みで、ユーロドルは現在の1.08ドル台から3カ月以内に1.05ドルまで下落する可能性があるという。
EUR/USD 1.0838 EUR/JPY 166.93 EUR/GBP 0.8401
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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