円相場が神経質に振れる、ドル円は一時１５７円台割れ 世界的システム障害が影響＝ロンドン為替概況

円相場が神経質に振れる、ドル円は一時１５７円台割れ　世界的システム障害が影響＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、円相場が神経質に振れている。ドル円は157円台後半へと高値を伸ばした。河野デジタル相が１７日の日銀に利上げを要求する記事について、否定したことに反応していた。しかし、高値を付けた後、ロンドン朝方にはにわかに売りが強まり157円台割れまで下落した。市場には介入警戒感もみられたが、世界的なシステム障害の影響で欧州株先物などが下落したことに反応したもよう。その後は157円台半ばへと買い戻されて揉み合っている。ユーロ円は171円台後半から一時171円台割れまで、ポンド円は204円台前半から203円台割れまで一時下落。ロンドン時間には動きは一服している。ドル相場はややドル買いに傾いている。ユーロドルは1.09付近から1.08台後半へ、ポンドドルは1.2950付近から1.29ちょうど付近まで軟化した。米１０年債利回りは４．２０％付近の前日クローズを軸に方向感無く推移している。ユーロ対ポンドではややユーロが買い戻されている。

　ドル円は157円台半ばでの取引。この日は前日ＮＹ終値157.37レベルを軸として上下動している。ロンドン早朝に157.86近辺の高値をつけたあと、一気に156.96近辺まで下落。その後は157円台半ば付近で推移している。河野デジタル相発言や世界的規模のシステム障害などの材料に敏感に反応した。

　ユーロドルは1.08台後半での取引。東京朝方の1.0902近辺を高値に、その後は上値重く推移。ロンドン序盤には1.0876近辺に安値を広げた。ユーロ円はドル円とともに振幅。東京午後に171.88近辺まで買われた後は、一時170.92近辺まで急落。その後は171円台半ばまで買い戻されるなど神経質な動きとなっている。対ポンドではユーロがやや買い戻されている。

　ポンドドルは1.29台前半での取引。東京朝方の1.2968近辺を高値に軟調に推移している。ロンドン序盤には一時1.2901近辺まで下落した。ポンド円は東京午後の204.23近辺を高値に、急反落するとロンドン序盤には202.95近辺まで安値を広げた。ユーロポンドは0.8410近辺から0.8433近辺まで買い戻されている。足元ではポンド売りは一服も、反発の動きは限定的。

minkabu PRESS編集部 松木秀明