ドル円、一時157円台半ばに急落 米CPIを受けて見切り売り加速=NY為替序盤
きょうのNY為替市場、先ほど発表の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル円は急落。発表前の161.50円付近から157.50円付近まで一気に急落する場面も見られた。ドル円は元々過熱感が高まっており、米CPIを受けて160円をブレイクしたことから、見切り売りが大量に出ている模様。
市場ではFRBによる9月利下げ期待が高まっているが、本日の米CPIはその期待を正当化する内容。短期金融市場ではこれまでの年内2回の利下げ期待から、確率はまだ低いものの、3回の可能性も見出しているようだ。
米CPIはガソリン価格下落で総合指数が前月比0.1%の予想外の低下となったほか、コア指数も前月比0.1%の上昇に留まっている。また、住居費・エネルギーを除くサービス価格である、いわるゆスーパーコアも前月比で0.05%低下と2カ月連続の低下となった。これは昨年秋以来。
今回の結果は第1四半期のインフレ上昇は異常であったというシナリオを補強する。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
11日(木)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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