【本日の見通し】ドル高基調継続
【本日の見通し】ドル高基調継続
昨日の海外市場ではドル高の動きが優勢となった。ドル円は157円台後半への上昇を見せた。東京市場午後に安達日銀審議委員が物価に影響あれば為替対応との発言があり、一時円買いが入ったが、すぐに反発するなど、堅調な地合いを見せると、NY市場でのドル全面高にドル円も上昇。
ここからは介入警戒感が強まるだけに上値追いに少し慎重姿勢も流れは上方向か。5月1日NY市場夕方に介入が入ったと見られる水準まで到達しており、いつ入ってもおかしくないとの意識がある一方、直近のじっくりしたドル高円安の流れで介入実施は難しいとの意識もあり、不安定な動きが見込まれる。
なお、今日は米第1四半期GDP改定値が発表される。速報値発表後の各種指標から個人消費に下方修正が確実視されており、全体も下方修正となる見込み。予想以上に下方修正幅が大きかった場合、一転してドル売りとなる可能性も警戒が必要。
ユーロドルはドル全面高の中で1.0800前後まで下げてきた。1.08割れでのユーロ売りに慎重姿勢が見られるものの、直近のユーロ高ドル安局面で1.0900前後が重くなったこともあり、戻りが鈍くなると下方向トライの意識が強まりそう。
ユーロ円はドル主導でやや不安定な動き、基本は170円台での推移となりそう。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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