ドル円上昇も157円には届かず、ユーロは堅調=ロンドン為替概況
ドル円上昇も157円には届かず、ユーロは堅調=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル売りが一服。ドル円は東京午前の下落を戻して157円に迫ったが、乗せ切れず156円台後半で推移している。クロス円は底堅く推移している。特にユーロ円が堅調で高値を170.70台に伸ばしている。ポンド円も200.50台に高値を更新した。ただ、対ユーロでのポンド売りの動きもあって、上昇の勢いはユーロ円が勝っている。欧州株はやや売りに押されており、調整圧力が優勢。米株先物は時間外取引でナスダック先物が堅調も、ダウ先物は上値が重い。米10年債利回りは4.44%台から4.46%台の揉み合い。ドルストレートは、東京午前にドル売りの動きが広がったあとは、売買が交錯している。ユーロドルは1.08台後半に高止まり。ポンドドルは1.27台後半で神経質に振幅している。4月ECBインフレ期待調査は1年先2.9%、3年先2.4%といずれも前回から小幅に低下した。英CBI小売売上高指数はプラス8と前回のマイナス44から急回復した。ただ、ユーロもポンドも素直な反応はみられなかった。全般に方向感に欠ける取引となっている。
ドル円は156円台後半での取引。東京午前から昼にかけては売りに押され、156.95近辺から156.62近辺まで下落。その後は上昇に転じると、ロンドン序盤に156.995近辺に高値を更新。しかし、157円台には届かず揉み合っている。
ユーロドルは1.08台後半での取引。東京朝方の1.0855近辺を安値に買われ、ロンドン早朝に1.0880近辺に高値を伸ばした。ただ、この水準が上値抵抗となりその後は上値を抑えられている。ユーロ円は東京早朝の170.28近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には170.72近辺まで高値を伸ばした。対ポンドでもユーロ買いが優勢。ECBの6月利下げが市場に織り込まれるなかで、その後の動向を探る展開となっている。
ポンドドルは1.27台後半での取引。東京昼過ぎに1.2783近辺まで買われたあと、ロンドン序盤に1.2763近辺まで下落。その後は下げ一服となり狭いレンジ内で取引されている。ポンド円は200円台前半での振幅。東京午後の200.16近辺を安値に、ロンドン序盤の200.53近辺を高値とするレンジで推移。ユーロポンドは0.8500付近から0.8518付近へとじり高の動き。ポンドは対ユーロでの売りが上値を抑えている。英CBI小売指数は改善したが、買い反応は限定的だった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。