円安水準に戻す、欧州株が堅調、ナスダック先物もプラス圏=ロンドン為替
円安水準に戻す、欧州株が堅調、ナスダック先物もプラス圏=ロンドン為替
ロンドン序盤は東京市場での円高の動きを消している。ドル円は東京朝方の157.04近辺を高値に、東京昼にかけて156.37近辺まで下落した。日本国債利回りが1.025%まで上昇したことや、市田日銀副総裁の「デフレとゼロ金利制約との闘いの終焉視野に入った」などの発言に反応した。しかし、その後は買戻しの流れとなり、156.90台へと反発している。週明けの欧州株が堅調に推移していることや、米株先物でナスダック先物がプラス圏を維持していることなどがリスク選好的な円安圧力となっているもよう。全般的には英国や米国の祝日で両市場が休場となっており、短期ポジションを一方向に傾けたくないとのムードが広がっているようだ。
ユーロ円も東京朝方の170.43近辺を高値に、169.97近辺まで下げたあと、足元では170.30台へと買い戻されている。5月ドイツIfo景況感指数は予想を下回ったが、期待指数が改善しており、反応しにくい内容となっていた。レーンECBチーフエコノミストは英FTとのインタビューで、「ECBは来月利下げに踏み切る用意がある」と明言したが、「金融政策は制限的な領域にとどまる必要がある、制限の範囲内であれば幾分か利下げ余地がある」と慎重な表現だった。
USD/JPY 156.92 EUR/JPY 170.35 EUR/USD 1.0856
執筆者 : MINKABU PRESS
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