リスク警戒後退の円売りが優勢=東京為替概況
リスク警戒後退の円売りが優勢=東京為替概況
ドル円は先週末に153円39銭まで上昇し、153円20銭台で週の取引を終えた。現地時間13日夜から14日にかけて、イランがイスラエルを空爆したことで、朝方は少し円買いが入り、ドル円は152円98銭を付けた。しかしイラン当局が今回の攻撃で1日に在シリアのイラン大使館が空爆されたことに対する報復が終了としたことを受けて、戦火拡大懸念が後退。ドル円は反発を見せる展開となった。
午前中に前週の高値を超えて上昇。午後に入っても上昇が続き153円87銭まで上値を伸ばした。154円手前の売りを意識し、153円80銭台でのドル買いが少し抑えられたが、押し目がほとんどなく高値圏もみ合いとなっている。
ユーロドルは1.06台半ばでの推移。早朝中東情勢を受けたリスク警戒に1.0629を付けたが、すぐに1.0650前後に戻すと、その後は膠着状態となった。
ユーロ円は朝のリスク警戒に162円71銭を付けると、その後は一転して上昇。リスク警戒後退が対ドルでのユーロ買いとドル円の上昇を誘い、ユーロ円は163円98銭と、安値から1円20銭超の上昇を見せている。
ポンド円が190円45銭から191円81銭を付けるなど、クロス円は軒並みの大幅上昇。中東情勢にらみで、先週末に一時売りが出た分の調整も見られた。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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