米１０年債利回り大幅上昇 米ＣＰＩが予想上回り、利下げ期待が更に後退＝ＮＹ債券概況

米国債利回り（NY時間16:27）（日本時間05:27）
米2年債　 4.969（+0.226）
米10年債　4.544（+0.182）
米30年債　4.622（+0.126）
期待インフレ率　　2.408（+0.039）
※期待インフレ率は10年債で算出

　きょうのＮＹ債券市場で１０年債利回りは大幅上昇。この日発表の３月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）が予想を上回ったことで、ＦＲＢの利下げ期待が更に後退している。ＦＲＢは当面高金利を維持するとの見方を正当化する内容で、短期金融市場でも６月利下げの可能性を２０％以下まで低下させているほか、年内は２回の利下げに留まるとの見方を強めている。

　この日は１０年債入札も実施され、最高落札利回りが発行日前利回り（ＷＩ）を上回ったことから、利回りはさらに上げ幅を加速させていた。

　米１０年債は４．５６％台まで一時上昇した一方、２年債も再び５％台をうかがう動きが出ている。

　２－１０年債の利回り格差は－４２（前営業日：－３８）と逆イールドはほぼ変わらず。

＊米１０年債入札結果
最高落札利回り　4.560％（WI：4.529％）
応札倍率　　　　2.34倍（前回：2.51倍）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美